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食の病1:食あたりとか食中毒というもの
食中毒という言葉が一般的ですが、厳密には 食べ物に直接起因して起こる消化管異常状態を食中毒、 食べ物以外の外界因子を介して起こるのを感染性(細菌性)胃腸炎と呼びます。

実際には食中毒の多くは感染性胃腸炎と理解してよいでしょう。
そしていわゆる食中毒は感染型と毒素型に分けられ、

感染型は細菌が体に入り増殖し症状を起こす、代表的なものにサルモネラ菌・腸炎ビブリオ・大腸菌などがあります。そして病原性大腸菌が有名です。

毒素型は細菌が産生した毒素を摂取することにより症状を起こし、代表的なものにブドウ球菌やボツリヌス菌があります。

症状は両者で多少異なりますが、発熱・嘔吐・腹痛・下痢などが主症状です。

嘔吐や下痢は、生体の防御反応と考え(摂取した細菌や毒素を体の外に出す反射と考えて)吐くから吐き気止め、下痢だから下痢止めと安易に薬を服用するのは必ずしも正解ではありません。かえって症状を悪化させることもあるのです。

治療は抗生物質の投与や脱水に対する対処が中心になります。



この病気で最も大切なものは予防です。予防の第一は細菌や毒素を口にいれないという事。
この程度なら大丈夫とか、腐っていなければ大丈夫という油断が大敵です。
特に夏場は要注意です。



食の病2:O-157
腸管出血性大腸菌(O-157)病原大腸菌O-157だけが、これほど問題になるのしょうか。それは、死亡することがある激症の感染性(細菌性)腸炎だからです。医学が進歩し、食中毒で死亡することが少なくなりました。しかし周囲の衛生化などと共に感染すると症状の強い菌がのさばってきたのです。

血性下痢が特徴で、症状は腹痛を伴う水様性下痢で始まり次第に下痢の回数が増加し、1〜2日後には鮮血が混入し、典型的な場合は血性下痢となります。下痢だけで死亡することはありませんが、細菌が産生する毒素(ベロ毒素)によって溶血性尿毒症症候群が引き起こされ死亡に至る可能性のある腸管感染症です。



初期に治療は抗生物質と下痢止めです。抗生物質の使用には異論がありますが、一般的には使用します。下痢止めの方は、症状を悪化する可能性の時には使わない方向になっています。下痢しているから下痢止めと、お母さん方も安易に望まないで下さい。溶血性尿毒症症候群の治療は、確立されていません。
末期治療は点滴補液や尿毒症の治療・・これは悲惨です。

やはり大事なのは、予防です。予防は、他の感染型食中毒と同じです。

必要以上に不安を持たず、食中毒予防が基本と心得ておきましょう。 また腹痛がひどく、
血液が混じった下痢便の場合は、速やかに かかりつけの医師を受診しましょう。
文責:吉利 彰洋
                  



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